
こんにちは!VOC事務局です。
エンジニア不足が深刻化する中、自社開発だけではスピードやリソースを確保できず、外注を選択肢に入れる企業が増えています。
とくにDXや新規サービス開発など、迅速な立ち上げが求められる案件では、外部の力を借りることが現実的な解決策となりつつあります。
しかし「外注すれば解決する」と安易に考えるのは危険です。
実際、外注先とのコミュニケーション不足や品質トラブル、納期遅延など、外注が原因となるトラブルは少なくありません。
そしてその多くは、外注先を選ぶ段階での見極め不足が原因です。
つまり、外注の成否を決める最大のポイントは「どのパートナーを選ぶか」にあります。
これから初めて開発業務を外注しようと考えている企業にとって、「信頼できるパートナーをどう見つけるか」は最初にして最大の課題です。
本記事では、よくある失敗例から、初心者でも安心して進められるパートナー選びのポイント、さらに信頼できる外注先を見つけるための方法までを解説します。
この記事はこんな人にオススメ!
1.外注が失敗する典型的な原因とは?

外注がうまくいかない理由はさまざまですが、よく見られる失敗には共通するパターンがあります。代表的なのは次の3つです。
①コミュニケーションの行き違い
1つ目は、コミュニケーションの行き違いです。仕様書を渡しただけで「理解しているはず」と思い込み、結果として意図と異なる成果物ができあがるケースは少なくありません。日本語が通じる国内ベンダーであっても、担当者がビジネス背景や目的まで正しく理解していなければ、期待する品質には届きません。
②目的に合わない外注先を選ぶ
2つ目は、目的に合わない外注先を選んでしまうことです。たとえば、要件定義から提案までできる体制が必要なのに、実装中心の安価な外注先を選んでしまうと、途中で手戻りが増え、結果的にコストも納期も膨らむことになります。初めての外注では「安さ」で決めがちですが、長期的に見ると最もリスクの高い選び方です。
③プロジェクト管理能力の不一致
そして3つ目は、プロジェクト管理能力の不一致です。特に中長期の保守運用を伴う案件では、納品後のサポート体制や問題発生時の対応力が重要です。「成果物を納めれば終わり」という考えの外注先に依頼すると、トラブル時に対応が後手に回り、最終的に社内で尻拭いをする羽目になることもあります。
これらの失敗は、事前に外注先を適切に見極めることで防ぐことができます。では、初心者でも安心して任せられる外注先をどう見つければよいのでしょうか。
▼オフショア開発のよくある失敗例について以下の記事で詳しく解説しています▼
オフショア開発に潜む5つのリスク|失敗しないコツを押さえよう!
2.はじめての外注でも安心できるパートナー選びのポイント

初めて外注を検討する企業にとって重要なのは、「技術力が高いか」だけではなく、自社の目的に合った外注先かどうかを見極めることです。ここでは、初心者でも押さえておきたいポイントを紹介します。
まず確認すべきは、過去の実績が自社の業種や開発規模に近いかです。たとえば、製造業向けの業務システムを得意とする企業にECサイト構築を依頼しても、スムーズな提案は期待できません。自社と似た案件の経験があるかどうかは、提案力やトラブル時の対応力に直結します。
次に重要なのが、担当者のコミュニケーション力と提案力です。仕様通りに作るだけのベンダーではなく、要件を理解した上で「それならこの方法の方が良いのでは?」と提案できる外注先は、初心者にとって特に頼りになります。打ち合わせ時に「こちらの要望を正確に言い換えて確認してくれるか」「質問が的確か」をチェックするだけでも、その外注先の理解度は見えてきます。
最後に、トラブル時の対応力と長期的な運用体制を確認しましょう。単発の開発だけでなく、リリース後の改善や運用まで視野に入れるなら、保守実績やサポート体制が整っている会社を選ぶべきです。「どんな体制で運用しているのか」「過去にトラブルがあったとき、どう対応したのか」を具体的に聞くと、信頼できるかどうかの判断材料になります。
3.自力で探すのは難しい?第三者の審査を活用するメリット

こうした見極めポイントを自社だけで判断するのは簡単ではありません。特に初めて外注する企業にとっては、「どこまでを基準にすれば良いか」が分かりにくいものです。提案内容や実績は一見魅力的でも、実際にはプロジェクト管理が弱かったり、日本語コミュニケーションが不得意だったりする会社もあります。
このような場合、第三者機関による審査や推薦を活用する方法があります。業界団体や専門のマッチング支援サービスが行う審査は、技術力だけでなく、日本語対応力や過去の納品実績、継続率といった複数の観点から外注先を評価しています。自社で一から情報を収集するよりも、一定の品質が保証された候補を紹介してもらえるため、失敗リスクを大幅に減らせます。
4.VOCなら、厳しい審査を通過したパートナー企業とマッチング可能
たとえばベトナムオフショア開発協会(VOC)では、ベトナム現地の開発企業を対象に、技術力、日本語対応力、過去の取引実績など厳しい審査を行った上で、会員企業に紹介しています。自社でゼロから情報収集する必要がなく、安心して相談できるのが特徴です。
また、VOC会員になると、開発外注の基本知識を学べる会員限定ナレッジや、外注時に役立つテンプレート資料、現地視察ツアーへの先行案内など、初心者にとって心強いサポートも充実しています。実際に外注先を探す段階になったときにも、こうした第三者が間に入ることで、パートナー選びがスムーズかつ安全になります。
まとめ:安心して外注を始める第一歩を
いかがでしたか?
外注開発を成功させる鍵は、仕様書の書き方や管理手法以上に、「信頼できるパートナーを選ぶこと」にあります。初めての外注であればなおさら、実績や提案力、長期的な対応力を重視し、必要に応じて第三者の支援も活用すべきです。
もし「自分たちだけで探すのは不安」「信頼できる外注先を紹介してほしい」と感じるなら、VOCの会員登録を活用するのも一つの方法です。厳しい審査を通過したベトナム現地企業の中から、自社に合うパートナーを見つけるサポートを受けられます。
まずは情報収集から始め、失敗しない第一歩を踏み出しましょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!