こんにちは!VOC事務局です。

「社内だけでは開発が間に合わない」
「専門性の高い技術が必要だ」
そんな理由で、開発を外注することを決めた企業も少なくありません。
しかし、外注を決めたあとに出てくるのが、「国内と海外、どちらに委託すべきか?」という次の悩みです。

国内の開発会社(SIerや制作会社など)に依頼するのか、それともベトナムなどの海外(オフショア)に委託するのか。
どちらにもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが正解とは言えないのが実情です。

本記事では、国内と海外(オフショア)の委託先を比較し、自社の状況や目的に応じて、どのように判断すればよいかを整理していきます。

この記事はこんな人にオススメ!

  • 社内開発のリソースが足りず、外部委託の選択肢を検討している方
  • 国内ベンダーと海外オフショア開発の違いがよくわからず判断に迷っている方
  • コストだけでなく、品質やコミュニケーションの観点から委託先を比較したい方

1.国内委託のメリットとデメリット

まずは国内企業への委託について見ていきましょう。

国内委託の一番のメリットは、言語や文化、商習慣の違いによる障壁がないことです。
コミュニケーションにおけるすれ違いが少なく、要件のすり合わせや仕様変更にも柔軟に対応してもらえるケースが多いです。
特にアジャイル開発のように、頻繁に方向転換が必要なプロジェクトでは、この“距離の近さ”が大きな武器になります。

また、日本国内の商取引に精通している点も安心材料です。
契約・法務面での手間も少なく、セキュリティや個人情報保護などの遵守にも慣れています。

一方で、国内委託は人材コストが高く、予算が限られている場合は選択肢が狭くなるというデメリットもあります。
とくに中小企業やスタートアップでは、希望するレベルのスキルやスピードを持つチームを確保しにくい場合もあるでしょう。

2.海外委託(オフショア開発)のメリットとデメリット

次に、ベトナムをはじめとする海外の開発会社(いわゆるオフショア開発)に委託するケースを見てみましょう。

最大のメリットは、コストと人材の確保のしやすさです。
たとえばベトナムでは、日本よりも人件費が安く、しかもIT人材の供給数が豊富。
最新のWeb技術やモバイルアプリ、クラウドにも対応可能な若手エンジニアが多数います。

また、日本語対応人材やブリッジSEが在籍している企業も多く、以前に比べて日本企業との協業ハードルも低くなっています。
「以前オフショアで失敗したから不安」という方も、現在の状況を正確に知ることは有益です。

ただし、言語・文化・タイムゾーンの違いは依然として考慮すべき要素です。
仕様の伝達やフィードバックに時間がかかる、祝日が異なる、緊急対応が難しいといった場面もありえます。

また、セキュリティポリシーの整備や法的な取り決めについても、相手国との合意形成が必要です。

▼以下の記事でオフショア開発について詳しく解説しています!▼
【簡単解説】オフショア開発とは?意味やメリットを5分で分かりやすくご紹介!


3.比較するべき5つの観点

それぞれの特徴を整理したうえで、国内と海外を比べる際の判断軸を紹介します。

① コミュニケーション

国内企業とのやり取りは、言語も文化も共通しているためスムーズです。
一方、オフショアの場合は、翻訳やブリッジSEを介した間接的なやりとりになるため、「伝える力」や「仕様の言語化」が求められます。

② 技術力・対応領域

国内企業は、レガシー系や業務系の強みを持つ場合が多く、業種特化の知見も豊富です。
対して、オフショアではReact, Python, Flutterなどのモダン技術を扱う若手人材が多い傾向があります。

③ 開発スピード・柔軟性

国内では、緊急時の対応や仕様変更も柔軟に対応できる体制を取りやすいです。
オフショアは時差や言語の壁があるため、そのぶん初期設計と仕様定義の精度が成功の鍵になります。

④ セキュリティ・リスク管理

国内企業は情報管理や契約関連の安全性が高い反面、オフショアは相手企業の体制や運用レベルに差があるため、事前のチェックが必須です。

⑤ コストとリソース確保

国内は単価が高く、供給数も限られがち。
オフショアはコストパフォーマンスに優れ、急拡大や大型案件にも対応しやすいです。

4.最適解は“目的”と“体制”次第

「国内が正解」「オフショアの方が安いから良い」といった単純な比較では、正しい判断にはなりません。
自社の開発目的、社内体制、予算、そして求めるスピードや品質に応じて、どちらが適しているかを見極める必要があります。

たとえば...

  • アジャイルで回したい・社内仕様変更が頻繁 → 国内委託
  • コストを抑えてスケールしたい・Web系中心 → 海外委託(オフショア)
  • コア業務は内製+補助的な領域は外注 → ハイブリッド型の活用

といった組み合わせ型の発想も効果的です。

まとめ:まずは小さく試すのが正解

「いきなり海外に委託するのは不安」という企業には、MVP開発や部分的機能の委託から始めるスモールスタートが有効です。
一定の成功体験を積んだうえで、フェーズごとに外注範囲を広げていくことで、リスクを抑えながら外注活用を進めることができます。

外注先を国内か海外かで迷ったときは、「どこが正解か?」ではなく、「どこが今の目的と状況に合っているか?」という視点で考えることが、成功の第一歩となるでしょう。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!

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▼前回の記事をまだ読んでいない方はこちら!▼
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